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三人寄れば文殊の知恵

三人寄れば文殊の知恵

田母神論文の波紋

田母神論文の波紋

先日、前航空幕僚長の田母神俊雄氏が民間企業の懸賞論文で
自説を発表したことに対して、さまざまな意見があるようです。

私も取り急ぎ日記を書きました。

そんなに問題があるとは思えない?

ここでは、自分の意見を述べていなかったので、
改めて書きたいと思います。

~~~~~以下引用~~~~~

田母神空幕長を更迭=論文で「侵略国家はぬれぎぬ」-政府見解に異論

航空自衛隊トップの田母神俊雄航空幕僚長が
「日本が侵略国家だったとはぬれぎぬだ」などと
主張する論文を民間企業の懸賞論文で発表したことが
31日、分かった。
日中戦争での日本の侵略や植民地支配を正当化する
内容で、中国などの反発が必至なことから、
浜田靖一防衛相は同日夜、同空幕長を
更迭する方針を固めた。

空幕長は論文で、「当時の列強といわれる国で
侵略国家でなかったのはどこか」
「日本だけが侵略国家だといわれる筋合いはない」
と主張。「穏健な植民地統治をした」
「多くのアジア諸国が肯定的に評していることを
認識しておく必要がある」などと続け、
「わが国が侵略国家だったなどというのは
まさにぬれぎぬである」としている。

2008/10/31-21:42 時事通信

~~~~~以下引用~~~~~

最初このニュースがテレビのテロップを流された時の、
私の感じたことは、意外かもしれませんが

「空幕長が論文を書いた」

ということで、防衛のトップがどんな論文を書くのか?

という興味が先に走りました。

すぐに、検索して論文を読んだんですが・・・

率直に言ってガッカリしたというのが本音です。

ネット上でも書かれていますが、防衛のトップが書いたにしては
お粗末な内容。そこらのネット上で書かれている意見と
さほど変わりません。

とても懸賞論文の最優秀とは思えませんし、
300万の価値があるとも思えません。

体よく、主催したホテルグループの宣伝に使われたのでは
ないでしょうか?

日本は侵略国家であったのか 田母神俊雄

また、マスコミの報道に
偏りがあることも事実です。

マスコミの報道によれば、

「日中戦争での日本の侵略や植民地支配を正当化する内容」

とありますが、別に田母神氏は侵略や植民地支配を正当化している
訳でなく、事実を述べているに過ぎません。
歴史の見方は一つしかないわけでなく、当事者によって見方が
変わることは珍しくありません。
その意味では日本人から見た場合、当然の主張のように思えます。

~~~~~以下本文より引用~~~~~

アメリカに守ってもらえば日本のアメリカ化が加速する。
日本の経済も、金融も、商慣行も、雇用も、司法も
アメリカのシステムに近づいていく。改革のオンパレードで我が国
の伝統文化が壊されていく。日本ではいま文化大革命が
進行中なのではないか。日本国民は2 0 年前と今とではどちらが
心安らかに暮らしているのだろうか。
日本は良い国に向かっているのだろうか。

~~~~~以上引用~~~~~~~

この辺りは支持しない人がいるのが不思議なくらいです。

一方で、田母神氏の見解をそのまま支持すること
に危ういところがあるのも事実。

蒋介石の国民党とルーズベルトを動かしていたのが
コミンテルン(共産主義者)。それによって、日本は戦争に
引きずり込まれた。というのが田母神氏の先の戦争論の様ですが
これには???

コミンテルンの工作自体は事実でしょう。
しかし、それはすなわち日本の参戦・敗戦という
現実の歴史を裏付けるものではありません。

この手の謀略自体は現代でもあります。
当然、その罠にはまってはいけません。
如何に避けるか、
避けられなくても如何に被害を少なくするかが
日本国民を守るという観点からは絶対必要です。

その意味ではなぜ先の戦争に負けたかは
非常に重要な課題。

少なくとも

日本には

「戦争を避ける選択肢」

「戦争を被害が少なく終結させる選択肢」

「戦争に勝つ選択肢」

があったはずですし、なぜそれができなかったか?
その理由を防衛のトップなら書いて欲しかった。

ただ、更迭するのは問題です。

まして、規定により退職した田母神氏に退職金を返せとか、
空自の隊員に論文への応募を促したことなど問題にするなどは
理解できません。

少なくとも、自衛官が自分の意見を述べることが
問題視されるならば、自衛隊は自分の意見を持たない
人の集まりとなってしまいます。

人の言いなりで動く軍隊が如何に危険か?

そのことを考えたことがおありでしょうか?

最終更新日 2008年11月10日


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